座標確認の欲求

目に見えない世界のことを学んでいるという時に、今自分はどこにいるのか、複数の人の中で自分はどのあたりにいるのか、それが気になってしまって、ついつい外の人を見て確認しようとする場合があります。隣の人を見たところで判別も出来ないため、先生とか先輩など自分よりも詳しいであろう上位の存在に、自分のいる場所を確認しようとしたりということもあります。それは自分の価値を知りたいという欲求でもあるでしょう。

それらはみんな、横の世界に縛られている自分自身かもしれないよ、と尋ねてみましょう。横の世界って、この社会、この陰と陽の見える世界のことです。その中にいて自分はどのあたりなのだろうって考えてしまうのは、優劣においての問題点がまだ自分の中にあって卒業はしていないねということ。

自分と自分の関係を取り戻していく、思い出していくということは、自分の体の中心にある上下の縦の柱の世界です。それは見える世界の自分から見えない世界の自分にまでまっすぐに繋がっている中心、センターのお話です。

とは言え、気になることを無理して手離せという話ではなく、一つずつをより自覚していくことの方が重要です。自分がまだそこに興味があるということを発見しましょう。起きている現実を受け入れていく過程には、最初は抵抗があるかもしれませんが、少しずつ新しいものの見方に慣れていくでしょう。社会の物差しが気になっていても人の目が気になっていても、それ自体が「よくないこと」ということでは無いのです。自分の一部を「ダメなんだ」って否定することから、どんどん「あぁ、あるんだね」っていう存在をただただ「ある」として認めていくことを始めましょう。

興味があることを否定していると、それにずうっと付きまとわれるみたいな現象が起こります。否定しながらそのことばかり視界に入れて文句ばかり言ってるとか、自分でも無自覚にやっている場合も少なくありません。


それで結局一体どうしたらこの自分を変えられますか? と気になる場合には、まずは、呼吸とか瞑想の練習をしていくといいでしょう。ひとりの時間、ひとりでの練習です。私はよく言うのですが、たった1分でいいので静けさの中に身を置いてゆっくりと呼吸を重ねてくださいと。ゆっくりと吐いてゆっくりと吸う呼吸の中で、自動的に手離していいものは吐く度に離れていくし、新鮮なエネルギーは吸う度に入って全身に行き渡っていく。そのイメージを描きながら呼吸を重ねていきます。描くのもだんだん上手になっていきます。

1分なら出来るような気がしてきませんか? 気になった場合にはまずは実践あるのみです。


その1分、実は魔法のような時間なのだということを知るのは、後々になってからのことでしょう。






Prizm Life

見えるものと見えないものと、形あるものと形無きものと、 その両方において活動している sanae mizunoのサイト。 このサイトは2020/05/20現在ゆっくり制作、更新中です。

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